山口旅行記 その1

3月に山口県を旅行してきた。

金曜日に休みを取って、二泊三日の旅。初日の金曜日のみ晴れて良い天気だった。日頃の行いと言うことか。山口県の海が、青くてきれいな事を知っただけに、後半は残念な結果となった。

空路山口宇部空港に入り、時計回りに巡り、一泊目は萩市泊。翌日は山口を経由し瀬戸内海の周防大島で二泊目。最終日は錦帯橋を見て、岩国錦帯橋空港から羽田に。

山口宇部空港への機内

宇部空港へ向かう飛行機は、コードシェア便スターフライヤー航空。もちろんエコノミーであるが、一番前の席がとれた。足下に少し広めのスペースがあるのだが、「そこには荷物は置けません。頭上の荷物入れに入れてください。」とCAさんに、キビキビと言われる。

いつもはスケッチの道具の入ったバッグを、前の席の下に押し込んで搭乗しているので、仕方なくお絵かきセットだけ取り出して、他は頭の上に。

目の前には壁。ポケットに待合室で買ったコーヒーのカップを差し込んである。

旅の始まりを記念して、目の前に見える景色をスケッチしてみた。

大抵レンタカーはヤリス

レンタカーはトヨタレンタカーのお任せコースを手配。最近はヤリスになることが多い。小さい車だが、小回りも効くし、軽いのでアクセルワークが伝わりやすく、旅行はこれで全くストレスなし。

下関市の長府市を目指す。

功山寺

長府市の下関市立歴史博物館に車を停めて、町の中を散策する。

まずは、功山寺。早い年には桜が咲いている時期だが、今年は遅めで、まだつぼみが膨らみ始めた程度。桜の時期ならさぞかしと思いながら巡る。

本堂は階段の上にある。山門をくぐるとそこに美しい屋根が目に飛び込んでくる。

古江小路

下関市長府は、明治維新への大きな役割を果たした長州藩の志士たちが、国への熱き思いを胸に駆け抜けた時代の街並みを、そのまま今に残している。平日だったこともあり、観光客もそれほど多くなく、ゆっくりと町を歩くことがでた。

上のスケッチは、古江小路と呼ばれるところ。道路に面して土塀が、残されていて、その向こうでは、山口県の現代の人々の暮らしが、普通に営まれている。

 

天気予報によると、晴れるのはこの日のみだったので、海を目指す。

角島

日本海の青く、きれいだったこと。山口の人も、東京の青くない海を見て、驚くのだろうか?「うわぁ。東京の海青くないね!」

 

このスケッチは、正確には、角島からの本州である。

 

そしてガイドブックを見て、是非とも行きたかった、元乃隅神社。

元乃隅神社

道中、海岸線のドライブウエイの上方に、沢山の赤い鳥居があるのが見えて、通り過ぎたんじゃないのか?と思ったが、そこはまた違う神社だった。そう言えば、日本各地に、このように沢山の鳥居を連ねている神社は珍しくもない。東京で言えば、根津神社。京都の伏見稲荷

 

さて次は・・・。

ガイドブックに載っていた、青海島を目指す予定だったのだが、到着予定時刻には、観光遊覧船はすでに終わっている。青海島は海から見たいなと思い、それはまたの機会にしようと言うこととなり、明るく晴れている内に秋吉台を目指した。

 

夕暮れとの戦いとなったが、なんとか鍾乳洞を歩き、エレベーターで秋吉台の展望台に登ることができた。

秋吉台鍾乳洞

秋吉台展望台

秋吉台展望台は、駐車場から、長いお土産物を売っている道を経由して、その入り口に至る。かつては賑わったと思わせる町並みだが、今は閉まっている店舗も多く、大分さびれてきた印象。

 

秋吉台を後に、本日の宿泊地萩をめざす。

今日の宿は萩トラベルイン。とにかく清潔で眠れれば良いと思い予約した。部屋は3階で、EVも無いのは大胆な割り切りだなと思ったが、言われた部屋に入ると、臭気がすこし気になる。1泊だし慣れるだろうと諦める。

荷物の整理をしていたときに、部屋に灰皿が置いてあるのに気がついた。間違えて喫煙部屋にと通されたか?と思って確認してみたら、間違えたのは僕だった。喫煙部屋としっかり書いてあった。

 

気を取り直して夕食に向かう。ネットで調べたお店を訪ねるが本日は貸し切り。その次の候補で、ネットでの評判の良い居酒屋に。ただし、値段は時価とある。

東京で値段に時価とあるお店は、必ずと行っていい値段、つまり対価に相応する値段であることが多いので、びびる。

刺身を頼んだが、その甘い事。びびる。

ここは絶対安く無いよとおびえながら喫食。旅の恥は掻き捨てと、早々にお会計を済まして店を出るが、とてもリーゾナルブな価格だった。これならもっと長居しても良かった。こづちさん、せっかく席を作って入れてくれたのに、ごめんなさい。

こづち

戻って改めて見ると、萩トラベルインは清潔で、良いホテルだった。

1階のラウンジで、コンビニで調達した朝ごはんを食べた。コーヒーやスープが無料で頂ける。旅人に必要十分な施設であると言える。喫煙と禁煙室の手配さえ間違わなければ・・・。

さて翌日は、予報があたって、朝から雨。世界遺産の萩反射炉から周り始める。
学友に萩原君と言う人がいて、とても優秀な人なのだが、待ち合わせ場所を間違えたりして、時々周りの期待を裏切る人だった。「萩、久しぶりに会ったな」

それでも、反射炉のすぐ背面を走るローカル線をちょうど電車が通り過ぎてくれた。まさにシャッターチャンス!

今回は動画に納めたので、何かの機会にご披露したい。

 

反射炉を後にして、松陰神社に向かう。神社の境内に、松下村塾もある。また周辺には、伊藤博文の生家、東京の品川から移築された、別邸もある。

 

松陰神社

伊藤博文生家

伊藤博文の生家は、茅葺き屋根の小さな家だった。ここから、日本初の内閣総理大臣が生まれたのかと思うと感慨深い。

伊藤博文生家

屋根のディテール。

 

伊藤博文生家

伊藤博文別邸

伊藤博文別邸はガイドさんが説明してくれた。品川にあった別邸を、東急不動産がマンションにするための取り壊す話になり、もったいないからと言うことで、移築したとのこと。別邸は、内閣総理大臣伊藤博文さんの家として建てられただけあって、生家とは比較にならない大きさだった。

大きな家に住んで、権力を手に入れた人間は、正しい倫理観を持ち続けられるのか?これは最近の政治家の報道を耳にしながら、考えていることではある。

車を萩市の中心部に移動する。

 

萩城北の総門。

萩市長州藩の志士達に所以のある施設がたくさん残って居る。山口県の史跡の良いところは、それらが観光地として、あまり商売のネタにされて居ないところ。もちろん、客引きの人達が、立っていることもない。

萩の城下町を歩いて、菊屋横丁近くの、菊屋家住宅を見る。国指定の重要文化財である。

毛利藩の御用商人として藩を支えた豪商との説明を受けた。藩の依頼で、何でも調達する商人だったと。建設現場で監督さんとして働いていた時に、現場に出入りする金物屋さんに頼めば何でも持ってきてくれた。金物屋さんなのに、金物でないものも。まかないのおばちゃんに炊いてもらう米や、現場で作業員と懇親を深めるために、焼き肉パーティをする、肉やビールまでも。そんな感じなのかなと、勝手に解釈する。

 

出入りする人が多いなと思って、なんだろうかと調べてみたら、高杉晋作生家だった。

高杉晋作には、普段お世話になっているから、見学料を払って拝見する。

我が家では(特に家内が)過多を表す「すぎ」に晋作をつなげる習慣がある。例えば、疲れて眠い時は「眠すぎ晋作」。飲みすぎた時は、「飲み過ぎ晋作」。 めんどくさい時は「めんどくさすぎ晋作」 名字は微妙に長くなる時もある。

なになに?高杉晋作は、吉田松陰の弟子で、松下村塾の逸材。騎兵隊を創設したことで有名。享年27歳。

若くして歴史を動かす功績を残した人なのだと思う。

もうすでに高杉晋作のニ倍以上、ぼーっと生きてしまった。恥ずかしくなる。

高杉晋作だけではない。幕末の志士は皆一様に若い。頭がさがる。頭が下がって、ペコリとお辞儀してしまうほどだ。下げすぎ晋作。

 

堀内鍵曲。

雨は相変わらず強く降って止む気配はない。障害のある息子が、機嫌を悪くし始めたが、どうしても見たかったので、強行して歩く。

敵の侵入の防御を意図して作られた、鍵の手に曲がる道筋。このような、何かの意図を持って作られた、街を見て歩くのが好きなのだ。

「拙者は、敵の侵入に備えて、この道を塀で囲い、それを直角にすることで、防御に有効だと考えるのだがどうだ?」

「おお、それは良い考えじゃ。そうすると敵は、道を間違えたと思い、あたふたと引き返そうとするよのぉ。」

「そうじゃな。そこをうえから、鉄砲でバンバンと打ては、バッチリじゃな」

「ふふふふ」

「ふふふふ」

「ははは」

「ははは」

「はーははっはっはっは」

「はーはっはっはっはぁ」

 

一向に雨は止む気配がない。菊ヶ浜や萩城址にも行きたかったが、やめて山口に向かことにする。雨に打たれすぎ晋作。

 

一時間ほどのドライブで、山口市に到着。山口市のお目当ては国宝瑠璃光寺五重塔だ。

「そういえば、改修工事中ってかいてあったっけ?」

「それは確か終わっているはずよ」

瑠璃光寺の駐車場に車を停める。工事中の仮囲いが見えて、ちょっとやな予感がよぎる。

雨は全く止む気配がない。

山口旅行寺 その2につづく。

 

 

 





 

















お前のかーちゃんデベソ

おまえのかーちゃんデベソ

今月のカフェ訪問記

 

横浜桜木町スターバックスコーヒー

学友と久々のクラス会を開催。早めについたので、久々のカフェ画の時間が取れた。

1階は吹き抜けになっていてSLが置いてある。横浜らしさを感じられる演出。

 

 

卒業して40年近くなる。クラスのメンバーと会うのはほぼ1年ぶりとなる。毎年同じ昔話をして、同じところで笑って終わる。いわば水戸黄門と同じ。お決まりのストーリーを楽しんでいる。近況を交換することも、ほぼなし。

それぞれの職場や家庭で、年相応のおじさんおばさんを演じる人達が、今日は学生の顔をしている。

楽しい集まりだった。

 

人形町スターバックスコーヒー

ある夜の時間調整に立ち寄ったスタバ。店はカウンターのある1階と、客席のある地下の作り。

どの店に行っても、落ち着ける作りには敬服する。

聞き耳を立てる訳じゃないけど、隣に座るカップルの会話が耳に入ってくる(このスケッチとは関係なし)。

男の子は、丁寧語で、女の子はタメ口。今までの異性とのお付き合いについて、ぎこちなく話している。男の子は、カフェで制服の女子に、どこの制服なのか?訪ねたが、答えれれないと塩対応された話などしながら・・

おじいさんの僕が察するに、マッチングアプリで出会った男女が、再会するかどうかを話し合っているように聞こえた。

女の子は、何度も、「どうしようかな?良くわかんない」と良い、男の子は、別に今日で終わりでも構わないよと告げている。どちらかというと、男の子のほうが場馴れしている感じ。女の子は真面目そうに見える。女の子が傷つきそうに見えて、その男はやめとけと思いながら、色を付けていた。

曳舟のカフェこぐま

週末に天気が良いと、出かけないと損するような気がして、無理やり出かけた、曳舟の古民家カフェ。こぐま。家内がネットで見つけた。

薬局だった古い店舗を、カフェに改装したと思われる設え。椅子は小学校で使っていたパイプ椅子が使用されている。

店に入るとまずはカレーの香ばしい香りが鼻をくすぐる。真面目そうなマスターが、丁寧にオーダーを取りに来てくれる。

香ばしい香りに抗ってハンバーグとこぐまコーヒーを注文した。家内は焼きカレー

柱に掛かった、古い時計をスケッチした。この時計、ボーンボーン昼を告げて、今も現役であることをアピールしていた。今年約定になった僕と同じ。もう少し頑張ろう!

薬局のショーケースもそのまま使ってあって、置いてある小物のセンスも素晴らしい。照明器具も照度も適切で、居心地の良いお店である。

料理は普通。可もなく不可もないというところか。

満席となり、店の外で立って待つ人が出始めたので、早々に退出。「ペイペイ!」の後、丁寧なお礼とともに、送り出された。

 

スターバックスコーヒー新宿三丁目


f:id:oekakidaisuki:20240419081132j:image
f:id:oekakidaisuki:20240419081144j:image

スケッチブックがだいぶなくなってきたので、世界堂に調達に行ってきた。世界堂に行くとついいろんな紙を試したくなるのだが、ぐっとこらえて、ホワイトワトソンとウォーターフォードのSMを購入して、スタバへ。

モバイルオーダーでホットコーヒーを注文。

実はニックネームを、バリスタが呼ぶ時に、つい吹いてしまうようなのにしてみたいのだ。

例えば「おまえのかーちゃんデベソ」

「モバイルオーダーでご注文の おまえのかーちゃんデベソ様。できあがっております」

もしくは早口言葉の「なまむぎなまごめなまたまご」とか「とうきょうとっきょきょかきょく」

今のところ無難に「SUTABAFUN」としてある。

ニックネームの下に「thank you」と記載があった。

ほっこりした。