板橋赤塚地区街歩き

目指すは東京大仏

 

連休後半の土曜日、好天に誘われて、板橋赤塚地区を歩いてきた。

目指すは浄蓮寺、東京大仏。奈良、鎌倉に続く日本で三番目の大きさの座像と聞けば、いかねばならない。

三田線西高島平駅から、20分ほど歩くルートを選択した。

昔に思いついた語呂合わせがある。

「タカシマダイラツイテル」

→隆、まだ苛ついてる。

→高島平着いてる。

いつかなにかに使ってやろうと思いながら、はや十数年。

試しに使ってみると、巣鴨で山手線から乗り換えるが、駅数はかなりある。なかなかつかないので、タカシ、まだ苛ついてる。到着して、すでに「高島平着いている」になった。・・・だめか。

多分、生まれて初めて、西高島平に降り立った。子供の頃、高島平団地という言葉を聞いた記憶が蘇る。ググると、昭和40年代に開発されたマンモス団地。都心に近いので、入居応募が殺到したことで有名らしい。

同じ時期に整備された街も、道路が広く、緑豊か。住宅の区画も広くて、住み良さそうな、住宅地だった。知らなかった。

駅をでて、南に歩き、歩道橋で首都高を超えると、赤塚城址の山にたどり着いた。

赤塚溜池公園、板橋区立美術館。ひびき庵は美味しそうなお蕎麦屋さん。今日は、途中でお弁当を買ってきたので、つばを飲み込んで我慢する。

しばらく行くと浄蓮寺に到着

階段を見上げた先に山門


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階段を登り、山門をくぐらないと大仏様には会えない。
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大仏様は、だいぶ鍛えていらっしゃいます。見事な胸筋に、GWの眩しい太陽が影を落とす。

 

板橋区立植物園 無料

 

見事な大仏様を拝んだ後は、隣の板橋区立植物園。今日の旅は、拝観料も、入場料もまだ支払うことなく、続く。板橋区の太っ腹に感謝。
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植物園でバラを鑑賞しながら、お弁当をいただく。あまり慣れていないバラをスケッチしてみたが、バラと書かないとそうとはわからない出来栄えとなってしまった。バラです。

 

松月院

区のホームページを見ると、延徳4年(1492)に千葉自胤が寺領を寄進して云々、とある。ちなみに千葉自胤とは何者かと検索してみるが、ちょっと読んでも頭に入って来なかった。自分が何者かを後世の人たちに伝える言葉を想像してみるが、確かに難しい。僕は、特筆すべき何もなし得ていないことがわかる。とにかく由緒ある寺であると言う事だ。

足を踏み入れると、美しい屋根の寺院と、よく手入れされた境内に迎らえる。思わず「いいね!」が口をついてでる。

家内の許可をもらい、スケッチブックを取り出して、スケッチ。参詣に来た檀家の方と思われる人に「ほぉ。スケッチをしているのですか?」と話しかけられる。変わった人ですねと言いたそうな空気感。「素敵なお寺ですので、つい描きたくなりました」と少し持ち上げておく。

「調子に飲んじゃないよ」と、境内の散策を終えて戻ってきた家内にせかされて、着彩もほどほどに撤収した。虫よけをしてきたのだが、ど根性蚊に2か所ほど食われる。ごちそうを前にしては、少々の虫よけスプレーでは、静止できなかったと言う事と思う。後日自宅で手を加えたのが、こちら。

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旧粕谷家住宅

 
約300年前に建造された、名主の住宅と言う事である。管理をされている職員の方に、いろいろとお話を聞くことができた。平成の終わりまで、実際に住宅として利用されていた住宅であるとの事。

現在は吹き抜けとなっている土間や居間には、天井が貼られていたらしい。確かにこの空間は冬場にはかなり厳しい。


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旧粕谷家住宅の後は、板橋区立熱帯環境植物園へ。

空腹を覚えていたので、植物園は良いかな?と家内に提案してみたところ、頑なに拒否。区外の入館料を支払って入館した。植物園ではあるが、地下には、大きな水槽がいくつもある水族館にもなっている。植物館は大空間で、まるで、熱帯のジャングルに迷い込んだかのようだった。

「見て良かったでしょ?」

なかなか見ごたえのある施設だった。

 

GWのさなかであったせいなのか、待ちゆく人もまばらで、じっくりと楽しめた街歩きであった。